脇汗が止まらないのは精神的なストレスや食生活、肥満や冷え性などが原因です。
しかし、生活習慣の乱れではなく病気が絡んでいるケースもありますので、自分の症状を良くチェックしてみましょう。
脇汗が止まらない原因は?
- 脇汗がダラダラと大量に流れる
- 滝のように流れる脇汗をどうにかしたい
このように脇汗が止まらないことで悩んでいる方は少なくありません。
脇の下はただでさえ汗腺が集まる場所なので他の部位よりも汗をかきやすく、量が多ければ多いほど臭いもキツくなります。
エクリン汗腺から分泌される汗は99%が水分なのでそれ自体には臭いはないものの、皮膚の脂肪酸と混ざり合って雑菌が分解すると臭い物質が作られるのです。
以下では、脇汗が止まらない原因をいくつか紹介していますので、悩んでいる方は一度チェックしておきましょう。
精神的なストレスによる精神性発汗が増えている
精神的なストレスが溜まっていたり緊張したりといった理由で脇汗は止まらなくなります。
- 人前でスピーチする時にドっと汗が噴き出した
- 大勢の前でプレゼンすると手汗が酷くなる
- 緊張していると背中がベタベタとしてくる
上記の経験をした方は多いのではないでしょうか。
これは病気でも何でもなく、ストレスや緊張によって汗腺をコントロールしている自律神経の交感神経が優位な状態になるのが原因で、精神性発汗と呼ばれています。
精神性発汗が引き起こされる場所は何も脇の下だけではありません。
- 手の平
- 足の裏
- 背中
このように全身の部位の発汗量が多くなりやすく、「脇汗を気にする」⇒「ストレスが溜まる」⇒「自律神経が乱れる」⇒「更に脇汗が増える」と負のスパイラルに陥りやすいので注意が必要です。
現代人は仕事やプライベートなどストレスを溜め込みやすいので、脇汗が止まらない人は普段の生活の中で気分をリフレッシュしてみてください。
更年期障害による影響
閉経を挟む40代後半から50代前半の女性は、エストロゲンの減少によって更年期障害を発症しやすくなります。
ホットフラッシュやめまい、イライラなど個人によって引き起こされる症状には違いがあるものの、脇汗の量が増えるのも更年期障害による影響の一つだと考えられるのです。
- 更年期に突入して女性ホルモンの分泌量が次第に減少している
- ホルモンバランスの崩れによって自律神経にも乱れが生じる
- 自分の意思や気温とは関係なく脇汗が出てしまう
- 脇の下以外にも顔や胸など上半身を中心にドっと汗が出る
上記のようなメカニズムとなっており、更年期障害の症状が落ち着くまでは我慢しなければなりません。
脇汗以外の症状も強くなると仮定できますので、どうしても辛い女性は自己判断で対処せずに婦人科を受診してみてください。
肥満やメタボリックシンドロームによる影響
肥満やメタボリックシンドロームなど、外見的に太っている人は特に脇汗の量が多くなります。
「太っている人⇒汗をかきやすい」とイメージしている方は多く、これは決して間違いではありません。
- 皮下脂肪が分厚くなって熱を体外に逃すのを邪魔する
- 体重が重いからこそ消費エネルギーも多くなる
- 痩せている人と比べて体温が高め
こういった理由が考えられ、体温が上昇したり熱を上手く逃せなくなったりするからこそ脇汗が止まらない原因となるのです。
また、運動不足も脇汗と密接な関係があり、日頃から汗をかく習慣がないと汗腺が休眠状態に突入して下半身や手足の汗が別の部位から出ようとします。
「運動不足」⇒「メタボ」⇒「脇汗が増える」⇒「臭いがキツくなる」と次第に悪化していくので、身体に無理のない方法でダイエットを始めてみましょう。
食生活が乱れている
毎日の食生活が乱れていると脇汗の量は増えやすいのですが、どういった食べ物や食事が良くないのかいくつか挙げてみました。
- キムチやトウガラシなど交感神経を強く刺激する香辛料
- 肉類など脂分がたっぷりと含まれた食事
- インスタント食品やファーストフード食品
- アルコール類やコーヒーの飲みすぎ
「上記の食事は一切摂取してはいけない」というわけではありません。
しかし、動物性脂肪や香辛料に偏った食生活を送っている人ほど脇の下に限らず汗の量が増えやすく、魚類や野菜類など栄養素のバランスには気を配るべきです。
冷え性が慢性化している
脇汗が止まらないと悩んでいる女性の多くは冷え性が慢性化しています。
冷え性が原因で汗の量が増えるのは珍しい現象ではありませんので、メカニズムについて簡単に見ていきましょう。
- 冷え性の女性は夏場でも冬場でも身体が過度に冷えている
- 身体の防衛本能が働いて体内で熱が発生する
- 手足は冷えているのに脇の下や背中からは汗が大量に出る
汗冷えによって症状が酷くなるケースも多いですし、冷え性を放置していると免疫力が低下して病気を患いやすくなったりアレルギーを発症しやすくなったりするので注意が必要です。
脇汗が止まらないのは病気のサインなの?
以上のように、ストレスや肥満が脇汗の量と深く関わっていて、必ずしも病気のサインとは言い切れません。
とは言え、個人によっては重い病気が絡んでいるケースもあり、脇汗が止まらない症状と関係している病気をいくつか挙げてみました。
- バセドー病:甲状腺ホルモンが大量に分泌されて全身の代謝機能が高まる
- 自律神経失調症:精神的なストレスで自律神経の働きが乱れている
- 先端肥大症:発育期に成長ホルモンが過剰に分泌される病気
- 糖尿病:高血糖の状態をキープしていると体温調節を図る自律神経の働きが低下する
- 急性リウマチ熱:子供の多汗症で疑われる病気で高熱や関節炎の症状が出る
「ストレスで精神性発汗を引き起こしているだけ」と最初は思っていても、実は自律神経失調症を発症していたというケースはあります。
脇汗を対策するにあたって根本的な原因を排除しなければなりませんので、少しでも自分の身体に異変を感じたら早めに医師へと相談すべきです。
病気以外の原因であれば制汗剤やデオドラント剤で十分に対処できるので、グッズの選び方で迷っている方はデトランスαを試してみましょう。
医療先進国のデンマークで開発された効果の高い商品となっていますので、デトランスαを使って脇汗対策を始めてみてください。